それでも行ってよかった九フン

私は3年前の8月に友人と二人で台北旅行へ行きました。当初は花連で一泊してその後、太魯閣へ泊まる予定でしたが台風の影響でホテルまでアクセスすることができなくなり、台北で足止めとなり結局4泊しましたのでかなりゆったりした台北旅行になりました。

質問にありました九フンと台北101にも行きましたが、印象に残っているのは九フンです。それまでは主に地下鉄やバスで台北近辺を散策していましたので、滞在最終日に行った九フンはとても思い出に残りました。

千と千尋の神隠しの舞台となった街並みということなので、やはり夕暮れ時を目安にお昼過ぎまで台北で最後のお土産選びをし、ランチを済ませてから電車に乗って行きます。小一時間くらいかかったような記憶がありますが、それだけ電車に揺られただけのことあって降りたった駅は日本の片田舎の趣があります。

とは言え、観光客も沢山いますし、日本人でもガイドさんなしで周りやすいことで知られている台湾だけあって、その後はすぐにタクシーをつかまえて目的地へと連れていって貰えました。舗装されていて、バスも行き交うような山道をグングン登っていって、見晴らしのいい所で適当に降ろしてもらい、そこから脇道へと入っていくと所狭しとお土産屋さんや食べ物屋さんが並んでいました。

日が暮れるまで時間もあったので連れとブラブラとお土産屋さんを覗きながら、例の舞台になったと思われる風景を探しながら歩きました。提灯が並んでいて、急な階段の両脇にレストランやお茶屋さんがある場所を見つけ「ここらへんかなぁ?」と友人と話をしながらひとまず近くにあったカフェに入り、テラス席を選び完全に日が落ちるのをビールを飲みながら待っていました。

通りを行き交う人はそこそこいましたがカフェの中は伽藍としていて、近くの席に座っている二人組も、同じ日本人の女性たちでした。完全に夜の帳が降りた頃、「なかなか灯りがともりませんね」とその旅行者たちに話しかけると「私たちも待ってるんですけどねぇ」と返ってきたので、店員さん尋ねてみるとその日は節電をしているとのことで提灯をつけないとのことでした。

きっと灯りがついたらとても幻想的でさぞかし美しいのだろうなぁと感嘆しながらカフェを後にするとそこで南国特有のスコールに遭遇しました。傘も何も持たずに来ていましたので全身ずぶ濡れになりながらタクシーを拾って、電車で台北まで帰った記憶があります。

帰りのタクシーに乗った際に、このまま台北まで行こうか?と聞かれましたが電車のほうが安いだろうと判断してそうしたのですが、待てど暮らせど台北行きの電車がやってこず、とても時間がかかり、友人と「こんなことならタクシーで台北まで行っちゃえばよかったかもね」と駅のホームではなしていたことを今でも覚えています。